馬治丹精会    校長通信  

 10日、新橋駅近くの内幸町ホールで本校卒業生で落語家(真打)金原亭馬治さんの独演会「馬治丹精会」がありました。馬治さんは男子校時代の卒業生で、高校三年生の時に私が担任をしました。二つ目に昇進してから新ネタを披露する独演会を続けてきています。もう10年以上になるんですね。最初は東京大塚の小さなスタジオで「馬治育英会」として始まり、第一回目は「長屋の花見」と「幾代餅」を演じました。私が馬治さんの落語をちゃんと聞いたのはこの時が初めてだったように思います。以来2~3か月に一回開かれ、真打昇進後は「馬治丹精会」となって今回が14回目になります。今回も「今戸の狐」が初演でした。古典落語一筋で頑張っていて、今年8月末の10日間は、上野の鈴本演芸場で三回目の責任者(トリを演じます)となりました。
 今回の「今戸の狐」は、ことばや符丁(その世界だけで使われる用語)の勘違いからくる可笑しさに、自分の落語家としての生活の様子を面白おかしく入れてきて、客席は笑いでいっぱいになりました。
 「井戸の茶碗」は、テンポもよく、正直者の屑屋の清兵衛さんの生真面目さが面白いから、話の展開でどんどんみんなが幸せになっていくのが楽しい一席でした。
 昨日は職員会議があったので、開演に間に合わないかなと思っていたのですが、ギリギリで駆け込むことができました。次回は1月31日(木)と告知がありました。興味・関心のある方は、是非お出かけください。
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