本屋大賞発表を受けて図書館では・・・

 全国の書店員が一番売りたい本を投票で選ぶ、第15回本屋大賞が4月10日に発表され、辻村深月さんの『かがみの孤城』が受賞しましたね!図書館に入荷したのは昨年の6月、本屋大賞にノミネートされる前からほとんど途切れることなく貸し出されていた本です。翻訳小説部門は、ステファニー・ガーバーさんの『カラヴァル 深紅色の少女』が選ばれました。
 まず、辻村深月さんについてですが、辻村深月さんは・・・・・・

 十代の多感な心を描く青春ミステリーが支持を集める作家さんで、大変人気がありますね。今回受賞した『かがみの孤城』は、中学生が主人公。ある共通点を持つ中学生7人が、鏡でつながった不思議な城で出会い、成長していく姿をつづったファンタジーです。
 辻村さんは、「今はうつむいている誰かが、『かがみの孤城』を読んで、次の誰かを救いたいと顔を上げて、気持ちを伝えてくれたらうれしい」と、受賞の喜びを語ったとのこと。(2018/4/11読売新聞より)
作品のルーツは若いころに触れた小説や漫画などにあり、その当時から物語を書き続けているそうです。
「中学・高校のころは、一冊の本を情熱を込めて全身全霊で読む時期。子どもたちのそんな思いに応えられる小説を書きたい」とも語っています。
 図書館には辻村深月さんの本が35冊あります。請求記号[913ツ]の[辻村深月]というサインがある棚と、文庫書架の[913ツ]の棚にありますので、ぜひ読んでみてくださいね!
 (ちなみに司書のイチ押しは、『東京會舘とわたし』と、『島はぼくらと』です。『かがみの孤城』も早く読みたいなあ・・・貸出続きでなかなか読めませんが、これは司書としてはうれしい悲鳴!なのです)

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 次に、翻訳小説部門で受賞した『カラヴァル 深紅色の少女』ですが、この本はまだ日本では約900冊しか売れていないということで、まさに書店員さんたちが発掘した良い作品といえますね。受賞を受け、増刷が決まったとのことなので、ぜひうちの図書館にも入れたいと思います。お話は、冒険と恋に翻弄される少女を描いたファンタジーとのことで、訳者の西本かおるさんは「受賞をきっかけに10代の女の子に読んでほしい』と語っています。(2018/4/11朝日新聞より)