昨日は固いつぼみだった桜が、日当たりの良いバス通り沿いの何本かで開花し始めました。春は確実に近づいています。
今日は、中学校卒業式です。200人の生徒が中学校の過程を終えて旅立ちます。
コロナ禍のため保護者の皆様と在校生は参加していませんが、生配信を行って保護者の皆様には見ていただけるようにしました。
ほとんどの生徒が同じ敷地の高等学校へ進学しますが、中学卒業は一つの節目です。4月から気持ちを新たにして高校生活をスタートするために、ここで一度自分の今までを見つめ直し、自分の周りの人たちに感謝する日にしてください。
明日は中学卒業式 校長通信
各地から桜の開花が知らされてきますが、校内の桜のつぼみはまだ固いようです。
明日が中学卒業式となり、今日はその練習と、年間の成績に対する表彰を前日表彰として行いました。
練習に取り組む生徒たちの真剣さに感心しました。いつもだと「卒業証書授与」の練習は、初めてのことで戸惑いがあったりして多少ざわざわしてしまうのですが、生徒たちの私語はなく、皆が段取りをしっかり理解していて、一回でばっちりできていました。
全体の指揮をしていた小田先生が、「参加できずにリモートで見ているお父さんお母さんへの感謝の気持ちを「はい」という二語に込めよう」と話すと、皆がうなずいて聞いていました。
この調子でいけば、明日の卒業式も立派にできるだろうと思います。
在校生、保護者の参加なしの卒業式ですが、中学生活最後の思い出にしてください。
岩手日報社様より新聞の寄贈
東日本大震災から10年・・・この度、岩手日報社様より一昨日(3/11)の新聞をいただきました。ありがとうございました。図書館の資料に加え、活用させていただきます。図書館では・・・・・・
10年前 校長通信
昨日は東日本大震災から10年ということで、テレビでは当時の映像が流されていました。
10年前の昨日は年度末テストの最終日で、多くの生徒は午前中に試験が終わって下校していて、14時46分には部活動の生徒が残っているだけでした。私には、激しい揺れというより「長いな」と感じがしていました。
校内にいた生徒をグランドに集め、まず点呼をして名簿で確認をしました。帰宅していく生徒もいましたが、約200人の生徒と教職員、東京校野球部の生徒、小学生が多目的ホールで不安な夜を過ごしました。津田沼まで歩いて行って電車が動いていないのでまた戻ってきた生徒もいました。保護者の方が迎えにいらして引き渡していましたが、夕方に自宅を出ても学校に到着するのが夜中になり、最後の生徒が帰宅したのは翌朝10時を過ぎていました。朝食は、食堂がご飯を炊いてくれてお味噌汁を作ってくれました。メンチやコロッケの差し入れがありありがたかったです。
多目的ホールにプロジェクターでニュース映像を映していましたが、津波の映像を見ても、その時には頭の中が混乱していて理解できないでいました。多くの方が亡くなられた現実を理解したのは、夕方自宅に帰ってからでした。
当時の在校生やご家族に大きな被害はなく、学校も大きな損壊などはありませんでした。夏にお世話になっている岩手県大東町の皆さんにも、固い地盤の上というだけあって大きな被害はなかったことも幸いでした。一山超えた隣町の陸前高田は壊滅的な被害でした。この年の自然体験学習は辞退しようと連絡したところ、「こういう時だからこそ交流事業を続けましょう」と言われ、30人の生徒を受け入れていただきました。
あれから10年。災害は忘れたころにやって来ると言います。常に「いざ」という時の心掛けは、忘れないようにしておきましょう。
昨日の中学棟4階からの夕景です。