図書館四方山話その9

 図書館に干支のぬいぐるみが並んでいるのを知っていますか?カウンターの前に立つと・・・・・・

 ちょうど正面に見えます。今年の干支、ねずみが仲間入りしました!

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 見えますか? 小さいので拡大すると・・・

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 こんな感じでチュー!

 館内の蔵書検索用のパソコンが更新されたことは、すでにお知らせしていましたが、検索方法をわかりやすく説明したマニュアルを作成しました。メモ用紙も設置しましたので、利用してください。わからないことがあれば、何でも司書に聞いてくださいね。本探しを手伝います。

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 司書が今年最初に読んだ本は・・・先日、直木賞を受賞しました。

 川越宗一/著、『熱源』[913カ] です。

 ずしりと読み応えのある本でした。物語の舞台の中心となるのは、明治維新後から太平洋戦争終戦までの樺太(サハリン)、19世紀後半から20世紀前半の激動の時代背景の中、樺太出身で後に南極探検にも参加したアイヌのヤヨマネクフと、樺太に流刑になったポーランド人のピウスツキという実在の人物2人が主人公です。登場人物は他にも多く、それぞれが自らのアイデンティティーに悩み、時代の波や国家の圧力に翻弄される姿が、幾重にも重なりながら物語られます。読み手のメンタルにくい込んでくるので、はっきり言って読むのはかなりしんどかったです。けれども、読後は熱い思いに胸を満たされました。いい本に出合えました。

 「生きるための熱の源は、人だ。
  人によって生じ、遺され、継がれていく。それが熱だ。
  自分の生はまだ止まらない。熱がまだ絶えていないのだから。」
                  (p371より)

 その後は、読むのが楽な本に流れていますが、それも日々の愉しみを増やしてくれるいい本たちなのですよね。

 今年は、どんな本に出合えるのか?・・・とても楽しみです!

 皆さんも、ぜひ読書を楽しんでください!!