中学福祉教育② 校長通信

 3・4校時には、中学三年生を対象に、パラクライマーの小林幸一郎さんのお話を聞きました。
 小林さんは、東京の日大一中・高のご出身で、28歳の時に「網膜色素変性症」で進行性の視覚障害となり、今は夜と朝の区別がつくくらいだそうです。スポーツに無縁の生活でしたが、高校二年の時にフリークライミングと出会い、大学時代は海外に出かけて山に登り続けたそうです。
 講演のタイトルは「見えない壁だって超えられる」というもので、これは現在活動しているMONKEY MAGICのメッセージでもあるそうです。
 「見えない壁」は「もう駄目だ」というあきらめであり、超えようと思うのか、諦めてしまうのかで違ってくるはずです。諦めないで向かい合うことが大切だ、ということを、ご自身の体験を語りながら話してくださいました。
 小林さんのプチチャレンジ。それは二回あり、一回目は、16歳でクライミングを知った時に「やってみたい」ということを電話したこと。二回目は、アメリカで全盲の登山家であるエリック・ヴァイエンマイヤーに会いたいとメールを送ったことを挙げていました。まさに、プチチャレンジの先に世界が開けていくということです。
 157㌢と小柄な体で、20台30台の若者の中で51歳の小林さんは、世界大会4連覇中で、来年の世界大会を目指しているそうです。
 今日のお話しから、諦めない気持ちや勇気、感動をいただきました。ありがとうございました。

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