自然体験学習 校長通信  

 8月2日(金)から本日まで、中学三年生希望者による「自然体験学習」が、岩手県一関市大東町で行われています(私は2日と3日に参加して先に帰ってきました)。
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 新幹線で一関に向かい、下車後は研修バスに集落ごとに乗車して約30分で大東町に到着します。
 大東町は北上高地の南端近い山間地域で、水田もありますが、畑作や牛の飼育を中心とした農村地域です。下流で北上川に合流する砂鉄川を中心に、町内のあちこちに清流が流れています。生徒たちは、ここで四日間(三泊)で4人から6人くらいずつに分かれて農家にお世話になります。
 活動予定を見ると、農家によって違いますが、ジャガイモ堀りや野菜の種の植え付けなど畑作業をやったりしますが、川遊びなどで豊かな自然を満喫できるようです。中には、山一つ越えた陸前高田や気仙沼まで被災地の現状を見に行った家もあります。バーベキューや、流しそうめん(竹を切りに行って流すための樋を作ったり、器や箸を作ったりもしています)などの企画もしていただいています。
 写真は、初日に開校式のあと乗馬体験をして、室根山の山頂で今回の参加者48人で撮ったものです。

 この行事が始まって今年で25年目(平成7年から)になります。ここまで続いてきたのは、農家の皆さんのご協力と、取りまとめていただいている市役所大東支所(旧大東町役場)の担当者の方々のご尽力によるものです。震災の年も、「こんな時だからこそ、今まで重ねてきた交流事業を続けていきたい」という熱い言葉をいただきました。
 今年の生徒たちも、たくさんの思い出を作ってくれればと思います。