霜島義明先生の訳書、入荷しました!

 霜島義明先生(本校・英語科)の新しい翻訳書が入荷しました!
F.W.クロフツ著『クロイドン発12時30分』(創元推理文庫) [933ク]です。図書館カウンターにて展示、貸出しています。
 この本は・・・・・・

 『樽』(創元推理文庫)[933ク]と並ぶクロフツの代表作です。こちらも霜島先生が翻訳されています。

 著者のF.W.クロフツは、1879年アイルランド生まれのイギリスの本格推理作家です。推理小説が好きな皆さんは、すでに知っているかも・・・いや、かなりディープな愛好家なら・・・かな。

 『樽』が刊行されたのは1920(大正9)年で、日本語訳版が刊行されたのは1935(昭和10)年でした。そして、『クロイドン発12時30分』は1934(昭和9)年刊行で、日本語訳版は1959(昭和34)年刊行。

 皆さんが生まれるよりずーっと前の作品ですが、推理小説の大傑作として、創元推理文庫の「名作ミステリ新訳プロジェクト」で、新しく翻訳されたのです。名作はこんなふうにリニューアルして、次の世代に読み継がれていくのですね~。表紙もとてもスタイリッシュな仕上がりです。

 どんな物語かというと・・・本のジャケット裏の紹介文を引用しますと・・・

 「九月七日十二時三十分クロイドン発フランス行き。十歳のローズ・モーリーは初めて飛行機に乗った。父 と祖父、祖父の世話係が一緒だ。パリで交通事故に遭った母の許へ急ぐ旅であることも一時忘れるくらいわくわくする。あれ、お祖父ちゃんたら寝ちゃってる。―いや、祖父アンドルー・クラウザーはこときれていた。自然死ではなく、チャールズ・スウィンバーンに殺されたのである。」

 ぜひ読んでみてください。そして、霜島先生に翻訳のお話など伺ってみてはいかがでしょう?