高校演劇部発表会  校長通信

 高校演劇部の「第六地区発表会」が、今日から三日間の日程で薬園台高校文化ホールで開催されます。今日の二番目の発表が本校ということで、時間の都合がついたので観せてもらいました。
 『151.8(安部雅治作)という不思議なタイトルで、パンフを見ると登場人物に6人の男女の名が並んでいます。しかも欄外の注記のように「荒井注」「赤チン」「ポンキッキ」「ユダ」の説明があります。どんな話なんだろうと期待が高まってきます。
 さて幕が上がってアパート(に見えました)の一室。なぜか爪を切っている男と何か書いている女。なんだろう。ここの会話がもっと弾むと芝居全体の雰囲気が軽くなったのに・・・、と思いました。会話が同じテンポで進むのでまったりしてしまったのが残念。変化をつけていくとよかったね。
 大道具はきれいに作られていました。壁は下部に巾木を付けると本物らしさが格段に上がります。部屋全体の間取りがよくわからないのがちょっと残念。袖に入っていく時とパネルの後ろから(舞台中央)の出入りとの使い分けがよくわからなかった。
 さて、この二人は父娘らしい、両親が離婚する日の朝みたいだ、父親は葬式に行っていたらしいなどと、話が展開していくたびに新しい「疑問」が出てきて興味を引きます。例えば、父娘のよそよそしさは何でだ?、何で離婚するんだ?、誰の葬式だったんだ?、昼前なのになんで葬式帰りなんだ?、荒井注のギャグは「This is a pen」もあるぞ・・・などと考えていると、突然、これからこの部屋に住む若い夫婦が出てきて会話が弾んできます。ここら辺のテンポはよかったよ。
 で、お婆ちゃんが出て来ていろいろな謎が解決するのかと思いきや、謎のままとにかく家を出ていくことになります。この強引さは台本なのでしょうが、これはこれでありかなと思いました。理由はとにかく離婚するんです。子供は「昨日まで広田さん」なんです。家族なんてそんなものです!
 役者のみんなは、よく役を作りこんでいました。セリフも明瞭でした。お婆ちゃんのキャラ作りは頑張りましたね。お婆ちゃんに見えましたよ。
 会話のテンポに変化が付くとよかったね。あと、難しいけど、家族間の息遣いと他人(ここでは新しい住人)との息遣いが違ってくるように変化が出てくるとさらに良かった。極端に言うと、父娘も、分かれる夫婦も、初めて会った人たちも、みんな友達会話になっていたのが残念。
 夏からずっとみんなで作り上げてきたこの舞台。素晴らしい。みんなの苦労(努力)が伝わってくるようでした。文化祭までまた更に練り上げてください。
 お疲れさまでした!
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福祉体験  校長通信

 三週にわたり学年ごとに実施してきた福祉体験の最後は中学二年生です。
 船橋市社会福祉協議会と35人のボランティアの方々に協力していただいて、実施することができました。生徒たちは、車椅子での体験アイマスクを着用しての視覚障碍者の体験を行いました。
 車椅子では、たった5㎝程度の厚さのマットを使った段差なのですが、なかなか上がることができず、やっと上がってもマットの上はタイヤがめり込んで動かなくなってしまいます。道路のちょっとした段差や町の中にある障害物などがお身体の不自由な方には大きな障害になっていることが分かったと思います。
 アイマスクをつけると文字通り真っ暗で、一本の白い杖だけでは怖くて、一人で一歩を踏み出すこともできません。介助をしてくれる人の声かけがどれほど力になるのか、黄色い誘導ブロックもどんなに頼りになるか、とてもよくわかりました。
 最後に協議会代表の辻さんが、福祉とは、「だんのらしをあわせに」と言いますが、これを「れあうらしであわせに」と考えて、できることをしていきましょうとおっしゃってくださいました。
 貴重な体験をありがとうございました。

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文化祭目指して  校長通信

 今日から、中学三年生は、奈良・京都への修学旅行に出発しました。西日本は良好な天気が続くようです。今頃は紅葉がきれいでしょうね。
 去年まで一泊目は多武峰観光ホテルを利用していましたが、今年から奈良市内のホテルに戻すことができました。二日目の京都への移動は、宇治コース、伏見コース、山科コースに分かれます。また、三日目の京都市内自主見学は、留学生との交流を入れて新機軸としています。楽しい思い出をたくさん作ってきてほしいと思います。
 校内では、文化祭(11月10日・11日)に向けての準備が進んでいます。文化祭実行委員は夏休み前から準備を進めてきていました。一次試験が終わって、活動に拍車がかかったようです。
 今日の一校時のLHRでは、学年ごとにクラス参加の準備が進んでいるようでした。中学二年生の教室をのぞくと、模造紙に向かって班ごとに作業を行っていました。

高校職員室前には、文化祭関係の掲示が並んでいます。
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中学二年生は先日の鎌倉見学を班ごとにまとめていました
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父母の会講演会  校長通信 

 一次試験三日目です。
 午後、多目的ホールで父母の会主催の講演会があり、ノルディック複合競技で長野オリンピックに出場した荻原次晴さんのお話を聞きました。「次に晴れればそれでいい」というタイトルで、「フナッシーはどうしていますか」から始まり、かつてららぽーとにあった屋内スキー場ザウスを取り上げて「そんなにスキーが好きなんですか?」と、90分間、会場は笑いに包まれながら話が進んでいきました。
 荻原さんと言えば、双子のお兄さんがオリンピックで連続金メダルを取られるなどの活躍をされていて、「荻原健司さんとその双子の弟さん」という扱いを受けて来たそうです。悔しい思いもし、兄の健司さんや母親に怒りをぶつけたこともあり、怒りをぶつけている自分にも嫌な思いを持ち続けていたそうです。
 長野オリンピックには兄弟で出場となったけれど、そのシーズンに次晴さんは不調となり世界序列を52位まで落として50位以内の選考基準をクリアするのが大変だったとか。ところが本番では、初日のジャンプで3位となり、健司さんはまさかの失敗で9位となったそうです。翌日のクロスカントリーで、「健司と次晴が一緒に走る姿を国民に見てもらえることが、次晴として認めてもらえることだ」と信じて走り、見事に健司さんが4位、次晴さんが6位で兄弟での入賞を成し遂げたという話は感動的でした。
 現在スポーツキャスターとして、「ウィンタースポーツを語り伝えていく仕事」を、「メダリストではないが頑張っている人を紹介する」という気持ちでなさっています。最後に「スポーツキャスターは松岡修造だけではありません」と会場を笑わせて終わりました。
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